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セットアップウィザード
セットアップウィザード EQ
EQ (イコライゼーション) は、ある部屋の周波数の変則性をもとにオーディオ
信号を補正するため、または特定の用途を考慮してオーディオ信号に色づ
けをするものです。このような特定用途向けEQ の多くは、通常は音楽のス
タイルや具体的な用途 (スピーチなど) に関係する EQ カーブを再現するた
め、信号パスを色づけします。 スピーカーキャビネットセクションの後、IPR™
DSP は EQ が必要かどうか聞いてきます (図 7)。"はい" を選択すると、EQ
カーブをスクロールすることができます。カーブは、次のアイテムに関する一般
的な特性を示します (図 8)。
ロック
ダンス
サンプ
DJ
ワーシップ(祈り)
スピーチ
セットアップウィザード リモートスピーカーディレイ
リモートスピーカーを持つシステムにはディレイが必要になることがあります。リ
モートスピーカーが必要になるのは、聴衆が多い場合などです。このようなス
ピーカーは、メインPAスピーカーではカバーできないエリアをカバーします。リモ
ートスピーカーのディレイが正しく調整されない場合、聴衆は 1次ソース (メイ
ンPA) とリモートスピーカーの時間差に気づくことになります。時間差は、エコ
ーとして感じられ、不快なリスニング環境の原因になります。IPR DSP アンプ
は、ディレイがチャンネル当たり 120 mS で、リモートスピーカーを1次 PA スピ
ーカーから最大136 ft(約41 m)離すことができます (図 9)。
モノ2ウェイスピーカーシステムをドライブするようにアンプを構成する場合、デ
ィレイを調整すると両方のチャンネルが同時に変更されます。ディレイ画面で
は、ナビゲーションエンコーダを回してディレイの量を増減します。画面のディレ
イはミリ秒、フィート、メートルで表示されます (図 10)。
図7
図8
図9
図10